こんにちは、MIODNAです。
 先行公開で色々と話題に上がったリゼロの最新段がついに発売されましたね。
 私も購入したのですが、配送のシステムと自分の予定が噛み合わず、受け取ったのが発売日翌日の夜という結果になりました。再配達申し込みが17時までとか、社会人には辛すぎます。皆さんもネットで注文する際は、注文先の会社だけでなく配送会社もしっかりと確認するように注意しましょう。

 と、話がずれましたが、前回のサンシャインの時に好評だったので、今回もリゼロのプールを見た時点でのデッキ構築のヒントなどを簡単にまとめたいな、と思います。
 手元にカードは受け取りましたが、ほぼほぼ実戦ができていない状態で、リストを見た段階での考察ですのでご了承ください。

①今回の追加でデッキはどのように変わるの?
 今回の追加では、新特徴《memory snow》を全カードが保持していて、カードの効果で参照する特徴も全て《memory snow》になっています。
 そのため、既存のデッキを大きく変えるプールではなく、《memory snow》軸という新しいデッキタイプが加わった、と考えるのがいいと思います。
 また、既存の特徴である《魔法》等はしっかりと保持しているため、これまでの軸を基本として今回の追加を数枚加える、《memory snow》軸に既存のカードを数枚加える、という形での混ぜ方はできるでしょう。

②デッキを組むときに考えることは?
 今回の追加のみで考えても、赤青軸、スバワール早出し軸、黄色軸等のデッキタイプが考えられますが、ここからは多くの方が注目しているであろう赤青軸に話を絞って解説していきたいと思います。

(1)電源メタを採用するかどうか
電源メタ

 まず最初に問題になるポイントとして、各所で話題となった電源メタのレムを採用するかどうかでしょう。それぞれのメリット、デメリットをまとめたいと思います。

・メリット
 一番にして唯一のメリットは電源に対して強く出られることです。後列にレムを2枚並べることで、電源の基本戦術である高レベルかつ高ソウルのキャラをノーコストで登場させる、という戦術を封じることができるため、電源相手に対して明確な回答を持った唯一のデッキとなり得るでしょう。
 このキャラは2面出すことで、電源によりコスト2のキャラが出てきた場合に前列のキャラのパワーを-8000して、大半のキャラのアタックを封じることができます。つまり、相手はコスト2のキャラを電源で出せなくなるため、2面並べることでほぼ電源が機能しない状態で試合を進めることができるようになります。
 逆にレム1面のみしか出せない場合はコスト2のキャラを出してもパワーが-4000しかされません。青ブタやサンシャイン等のレベル1のCXシナジーへの抑制にしかならないため、2面並べられる枚数採用するか、採用しないかの二択になりそうです。

・デメリット
 デメリットは2レスト集中であるため扱いづらい点です。環境にいるデッキで採用されている集中を見ると、2レスト集中はまどマギくらいでしょう。それくらい扱いづらい効果になります。
 また、タイトル内に扱いやすい単レスト集中が存在しています。電源メタのレムと単レスト集中を両方採用することも考えられますが、集中でデッキ内の枠を6~8枚ほど占拠するのも考え物です。また、その場合他のパワーを上げる後列等を採用しづらくなるでしょう。
 そして、単レスト集中の一種であるエミリアは登場時にデッキトップを操作する能力を持っています。これが、早出しのレベル3エミリアと相性が良い点も大きいです。
 加えて、レベル3ベアトリス等レスト効果を持っているカードも多くいるため、単レスト集中の方がタイトルとしても相性がよさそうです。

・デメリットではないけれど……
 今後の環境遷移を考えた場合、このカードを警戒して電源の総数がかなり減ることが予想されます。電源の数が減った場合、上記のデメリットを背負ってまで電源メタを採用する必要があるのかが悩みどころです。
 また、しばらくは《memory snow》軸であることが分かった時点で相手は電源メタがある前提でプレイしてくることが考えられます。レムが登場する前に、という考え方でレベル0の序盤から電源を使用させたり、マリガンで電源を切らせたりすることができます。4電源のデッキなどは序盤で1枚電源を手放してしまうと終盤まで2枚目の電源を引けないことも珍しくありません。それによってタイトルだけで電源デッキの主軸であるソウル2の高コストキャラを0コストで登場させる、という動きを封じることができる可能性も高いです。
 このように環境全体や大型大会では1戦しか同じ相手と戦わないことを考えた場合には、電源メタを採用しなくても電源デッキ相手に有利に立ち回れるかもしれません。

(2)『何でもお任せ レム』を思い出に送るためのストックの補填
3ルック レム


 2つ目に注意するポイントとして、『何でもお任せ レム』を2枚思い出に送ることが必須になる点が挙げられます。
 レベル3レムや早出しエミリアをはじめとして、数多くのカードがこのカードが2枚(低レベル帯では1枚)思い出にあることを能力を発動する条件として参照しています。
 つまり『レム』を2枚思い出に置く動きが必須となります。『レム』は自身の効果に加えて、レベル1ラムの効果で思い出に置くことが出きますが、両方とも1枚思い出に置くために1ストック使用することになります。
 言い換えると、他のデッキより2枚ストックが少ない状態で試合を行うことになります。
 1コストで思い出に飛ばして3ルックという他のデッキでも採用されているのを見かける効果ですが、必要な時に使うのと、強制的に複数回使うのとでは意味が変わってきます。(最近だと2~3色思い出にカードを置くことが必須である『ゆらぎ荘』がデメリットとしては近く、これがゆらぎ荘の評価の低い理由の一つだと思っています。)
 基本的には1ターンにストックは3枚しか増えないという上限があり、レベル3で使用するストックも少なくないタイトルなため、この2ストック分をどこかで捻出することを構築上で考える必要があります。
 その方法はCXやキャラの効果によるストックブースト、レベル0で多めにアタックする、本来使用するストックよりも少ないストックで戦う、等様々なものが考えられます。
 このハンデを背負っている分、レベル3は特徴的なカードが数多く揃っているため、自分に合ったストックの捻出方法を探してみてください。

③まとめ
 大きく考えるポイントは上記にまとめましたが、それ以外にも考えることは多々ありそうです。
 所謂、メタタイトルとして過去に発売した艦これのメタは当時の環境のほとんどにメタカードの存在で強く出ることができました。
 しかし、リゼロのメタは一つも引っかからないタイトルも少なくないため、それらのデッキにも勝てるように構築やプレイングをしっかりと煮詰めていかなければいけないでしょう。
 逆にメタに引っかかるタイトルも少ないわけではありません。メタに引っかかっているデッキを握っている方は、それだけでリゼロに大きなハンデを背負って戦うことになります。リゼロに収録されているメタカードをしっかりと調べてメタに引っかかる場合は、しっかりと対応策を用意したり、しばらくは使用を控えたりした方がよさそうですね。






 当記事の本題はここまでになります。
 記事の更新間隔があいてしまったため、色々と書かせていただきたいと思います。
 前回投稿した電源メタやハイライトの記事では多くの方から反響をいただきました。特にホームページでは初コメントをいただきました。このように、直接読者の反応を見れるのは非常にうれしい限りです。
 ただ、コメントに返信できずに申し訳ありません。WGPをはじめとした大きな大会が重なっていたり、リアルの方も予定が立て込んでいたりとコラムの方までなかなか手を回すことができない状態です。
 また、WGP名古屋では初の決勝トーナメントにも出場させていただいたのでそちらのレポート等、早めに出したい記事も溜まっています。
 このような状態ですので、出来ることからゆっくりとやっていきたいと思っています。そのため対応が遅れる箇所も多いかと思いますが、温かい目で見守っていただければ幸いです。